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キッチンドランカーのほろ酔いレシピ帖

禁煙の記録 - たばこをやめて150日たったので経過をまとめてみる。

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たばこをやめて150日経った。

 

自分は今30歳半ばでこれまでの喫煙歴は16年だった。

吸う本数はだいたい一日一箱程度。

飲み会があれば2箱に増えることもあったが、喫煙者としては平均的な喫煙本数だったと思う。

 

過去にも何度か禁煙にチャレンジしているが、いずれも2週間~2カ月の短期間で挫折していた。

それが今回はそれほど苦しまずに続けられている。

「5カ月程度の禁煙じゃ、まだまだやめたうちに入らないよ」

いうツッコミもあるかもしれない。

 

ではなぜ禁煙を継続できているのか、ここで自分なりの考察をまとめてみる。

加えてタバコやめた理由と禁煙開始後の身体的、精神的な変化も書いてみようと思う。

 

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目次

たばこをやめたきっかけ

やめてからの記録

禁煙して気づいた変化

なぜ禁煙を続けられているか?

 

たばこをやめたきっかけ

いろいろあるけどこの3つが大きい。

 

(1)喫煙するのがめんどくさい

嫌煙ブームの昨今、喫煙所が少なすぎる!

自分の場合、まず職場には喫煙所がないし最寄駅の近所で数えてみても今は3か所位しか思いつかない。

そしてたばこを吸うために、いちいち喫煙所まで時間をかけて移動しなければならない。嵐の日でも一服するために1日何回も傘をさして外に出て吸っていた。今考えてみるといったい何やってたんだろうかと。

喫煙者ってちょっと一服のためにとてつもない無駄を強いられているよなぁと思っていた。(非喫煙者より税金を多く払ってるのに!)

逆に楽に吸える環境、時代だったらまだやめずに吸っていた気もする。

 

(2)タバコを吸う自分が心底嫌になった

タバコ自体が嫌いになったという事もあるが、タバコに依存している自分自信にほとほと嫌気がさした。

思えば30代になってからから、以前ほどタバコを美味いと感じなくなっていたし、休みの日や飲み会のときは吸いすぎてしまい、気持ちが悪くなることも多かった。

そんな状況でもついつい吸ってしまうタバコの強い常習性には本当に参っていた。

喫煙所でない場所でどうしても我慢ができなくなりタバコに火をつけてしまうこともあった。(非喫煙者の皆様、ご迷惑をおかけし本当にすみませんでした)

本当はやめたいと常々思っていたがずるずると吸い続けている、そういう自分への自己嫌悪が日増しに強くなっていたところだった。

 

(3)体調を崩した

禁煙の直接のきっかけは体調不良だった。

やめる直前には咳が止まらない日が何日か続いていた。

辛いけどついついタバコを吸ってしまう。そしてまた咳き込む。

この繰り返しだった。

頭痛も併発し体調は最悪。

そんなある朝、咳き込みながらもまたタバコをくわえた。

頭痛を感じながら火をつけた時、不意に「タバコをやめてみようか」と思った。

そんな軽いはずみで禁煙をスタートした。

 

やめてからの記録

禁煙開始から1カ月くらいは日記みたいな記録を付けてたのでさらしてみます。

 

2015/03/24(火) 0日目

朝、咳が止まらないのでタバコをやめてみる。

この時はちょっとタバコ休んでみようかね、という軽い気持ち。

最後に吸っていた銘柄はキャスターマイルド 3mg。

2015/03/27(金) 1日目~3日目まで

※追記 体調が悪かったので3日間の記録をまとめて書いた

咳と体調不良からくるダルさ、片頭痛の症状。

片頭痛がひどくて左目とこめかみがギリギリと痛む。

今思えば風邪とたばこの離脱症状が重なっていた状態だったかもしれないが、とにかく起きているのがつらかった。

なんとか仕事を終え、家に帰ると食事もろくにとらず布団に入ってすぐ寝るという数日間。

そんなことで一番禁断症状がキツいはずのこの期間は幸か不幸かタバコはあまり吸う気にもならなかった。

とはいえ食後や仕事の合間の喫煙していたタイミングは口さびしいので代用品として何箱かまとめ買いしたフリスクをがりがり食べていた。

2015/03/28 4日目
土曜。体調がだいぶ戻り、吸いたい欲求が出てきた。
その度にフリスクを口に放り込んでやりすごす。

嫁と子供は用事があり実家へ帰った。
一人家にいるとどうしても吸いたくなる。

ということで日が高いうちから布団に入り寝てしまう。

※追記 離脱症状で眠かったのか、最初の4日間はよく寝てた。
「寝てしまう」というのは吸い魔から逃げる手段としてはいい手だったと思う。


2015/03/30 6日目
タバコがない生活にも少しずつ慣れてくる。

眠気はなくなりつらかった片頭痛もだいぶ収まってきた。

フリスクは高いのでMINTIAに切り替える。

1日1箱(50粒)くらい消費している

2015/03/31 7日目
急な仕事の依頼で会社泊決定。

無茶な依頼内容にイライラするもなんとか吸わず、夜中にミッション完了。

仕事完遂後、タバコを吸って締めたいところをなんとか我慢。

※追記 思えばこの日が一番あぶなかった。


2015/04/01 8日目

満一週間。まだ時々吸いたい。


2015/04/06 13日目
1本吸ってしまった夢を見た。やっちまったーと思った瞬間夢と気づいた。

2015/04/08 15日目
満2週間。

タバコのない生活には慣れてきたがまだまだ食後や作業がひと段落したタイミングで吸いたくなる。もう離脱症状のようなものは感じない。

2015/04/13 20日
吸いたい欲求はかなり減ったように思う。
しかし家で酒を飲んでいると手持ち無沙汰になり、吸いたいと思うことがある。
何か物足りないという感覚がある。そんなときはMINTIAガリガリ

2015/04/16 23日目
タバコを吸いたい欲求やイライラが減ったせいか集中力が途切れにくく粘り強くなった気がする。
以前ならてんてこ舞いだったろう仕事の案件の量をわりと普通に回せている。

2015/04/21 28日目
ここ数日で吸いたい欲求がかなり減った。

ただ家でビールを飲んでるときに時々吸いたくなる。

外を歩いているなど誰かが吸ってるタバコの煙を「いいにおい」とは思わなくなってきた。これは嫌煙家になるかも?

またここにきて嗅覚が敏感になってきているせいか寝室とは廊下を隔てた別の部屋にある猫のトイレがくさい。こまめに掃除せねば。

※追記: 嫌煙家にはなっていません。今は飲み会で横で吸われても大丈夫です。


2015/04/27 33日目

休煙開始から一ヶ月。

タバコが無い生活が当たり前になってきたように思う。
(でも時々ふいに吸いたくなる時はある)

体の変化としては白目の濁りが減ってきた気がする。

2015/04/30 36日目
ここ数日は全く吸いたいと思わない。

この気持ちを維持できれば大丈夫だと思うが、飲み会には気を付けるべし。

しかしタバコを吸っている人はくさいと気づく。

2015/05/14 50日目
気が付いたら50日経過。

休煙後しばらくの間は、喫煙が習慣化していたタイミング(食後、飲酒時、仕事終わり、帰り道)で吸いたいと感じていたが今はもう考えることもなくなってきている。

思えばここ最近、周りにタバコを吸っている人が少ないのが良かった。

ただし飲み会など、油断は禁物。

2015/07/07 104日目

気が付いたら100日越え。

2015/08/25 156日

もうちょいで半年。
普段はタバコの存在自体を忘れていることが多い。

 

禁煙して気づいた変化

これは個人差あると思いますが自分で感じたことをまとめてみる。

プラシーボ的なのも混じってるかもしれない。

●フィジカル面

  • 歯を磨いていてえずかない。
  • 朝ダルくない
  • 便が固くなった。(以前は常に軟便だった)
  • 二日酔いになりにくい
    →これはまずいなというボーダーを超えて呑んでも次の日残らない。寝起きも悪くない。
    しかしこれは1か月で元に戻ったような気がする(呑みすぎてるせいか?)
  • 嗅覚が敏感になった(1カ月目あたり~)
  • 舌が敏感になった。
    →嗅覚回復のせい?これはよく言われるが食事の味がほんとによくわかる。
    例えば昼食でよく食べる「なか卯」の牛丼の味付けがしょっぱく感じる
  • 白目の濁りが減った気がする(1カ月目~)
  • やたらと腹がへる(1カ月目あたり~)
  • 肌にハリがでたというかきれいになった(久しぶりに会った友人にも言われた)
  • 階段を登ったり、朝、駅まで走るなどちょっとした運動で疲れない(2カ月目~)
  • 皆さん気になる体重は・・・
    ここ10年のアベレージから3キロくらい増えてる。(59kg→62kg)
    まあ自分はほとんど間食をしないのでこんなものだろう。しかし要注意。

●精神面

  • 喫煙欲求による集中力の途切れがないので粘り強くなった気がする(3週目あたり~)
  • あまり好きではなかった甘いものも美味しく感じる。ほとんど食べないけど。

●その他、生活面

  • お小遣いが減らない(ただ他に使っているので財布に残っていない気もする)
  • 時間に余裕ができた。
    よく言われるが一日当たり1服5分×20本=1時間40分 がフリーになる。
  • 口臭や服の臭いを気にしなくてよくなった。
  • 火事の心配が無くなった

 

なぜ禁煙を続けられているか?

これまでは禁煙しても短期間で挫折していた。

そんな情けない自分だが、なぜ今回は禁煙外来やチャンピックスにもお世話にならずに禁煙を続けられているのか考えてみる。

 

今回は禁煙のために理由付けをしなかった。これがよかったのではないかと思う。

4年前に禁煙にチャレンジしたときに「お金が浮くから」というのを理由にしていたけど結局失敗した。なので今回はお金のことは特に気にしないようにした。あと健康のためとか子供のためとか、そういった事もあまり考えないようにした。

 

またタバコの代用品についても依存しすぎないように注意した。

禁煙パイポ、飴、ガムがよく禁煙時の代用品として使われるが、自分も禁煙開始当初はミンティアを1日1箱くらい消費していた。

しばらくは手放せない感じだったので意識的あまり依存しすぎないようにしていたら3カ月目以降はだんだん無くてもOKになった。今は全然買っていない。

 

いままでの経験から、禁煙の手段としてお金の節約という理由付けやミンティア等の代用品では、禁煙を続ける事は難しい。

理由付けや代用品の使用は吸いたい気持ちを紛らわしているだけだ。初めは「これでやめるんだ」と盛り上がっていても、時間が経って初期衝動が薄まると失敗する確率が高くなる。

結局のところ「我慢」をしても一時的なごまかしにしかならない。

火元になっている「吸いたい」という気持ちを処理しないことには、いずれまた「一本お化け」につかまって喫煙者に逆戻りしてしまう。

 

だから今回は「我慢してやめる」というスタンスはとらず、禁煙を続けつつタバコとの向き合い方を徹底的に考え直していった

 

前述の「タバコが心底嫌になった」ということが下地にはなっているが、

「たばこは嗜好品」ではなく「依存度の高い麻薬のようなもの」と強く認識し、自分の意識に深く深く刷り込み定着させていった

この認識を持ち続けることであまり苦しまずに吸いたい欲求を継続して抑えることができたのではないかと思う。

 

禁煙直後の辛い期間中にインターネット上の禁煙に関する記事やブログも読み漁っていたのだが、その時見つけたこのブログの記事がこの考え方をかなり後押ししてくれた。

 

ameblo.jp

 

今改めて読み直してみてもこれは本当にいい記事だな~と思う。

タバコやめたい人はみんなこれ一回読んでみてほしい。

なんかの宗教みたいな言い方になってしまうけど、自分はこれを読んで喫煙に対しての考え方が固まってスパっとやめられた。

何度か読んでるうちに自分にとって喫煙はもう無意味だと心の底から思えるようになった気がする。

 

実は禁煙本で有名な「禁煙セラピー」も10年以上前、学生の頃に読んだことがある。(この時は全く禁煙できなかった)

もう内容はあまり覚えてないけど、つまるところ上の記事と同じように無意識的にタバコに対する考え方を変えて禁煙に導く内容だったように思う。

 

おまけに禁煙でつらいときに見つけて面白かったサイトを紹介する。

 

糸井重里「おっぱい理論」

ほぼ日刊イトイ新聞 - 糸井と永田の思い立ったら、雑談。満を持して禁煙を語る編

「おっぱいを、ちょっと吸う」ことはありえない!タバコもしかり!

すごい力技な気がするけど、実際これでやめてるから面白い。

 

みんなの禁煙失敗談

http://nonsmokingbbs.net/retry/

喫煙歴27年間。8年前に2年間で禁煙失敗。
失敗の理由は飲み会での一本。
始めは飲み会だけだったのに、日常的に吸うようになるのはあっという間でした。
とにかく一本だけでも絶対ダメ。ALL or NOTHING !!

長い間禁煙できている人でも失敗するんですね。

こうはならんぞと気持ちが引き締まりました。

「ちょっと一本」には要注意!

禁煙時計はいまでも時々覗きにいってます。

 

禁煙当初はネットで人の禁煙成功・失敗談をしょっちゅう検索してたなぁ。

 

ちなみに156日目で

吸わずにすんだ本数&タバコ代は・・・

 

3129
65709

by禁煙時計


金額より3000本とかスゲエ。。。
今まですごい本数吸ってたんだな。
※1日あたり20本で計算

ちなみに実は今でも職場のデスクにはタバコのストックを入れたままにしてあるが、禁煙後、一切手を付けていない。
あの不自由な日々に戻ってしまうと考えると吸いたいとも思わない。

以前の考え方でやめていたらもうとっくに吸ってなくなっていたと思う。

 

以上、長々と自分語りになってしまいましたが、タバコに対する考え方を変えてみると割と楽に禁煙を続けられるよ、という話でした。

 

タバコから自由になりたい人の参考になれば幸いです。

 

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