最近ネットウォッチングをしていると「マーボー焼きそば」なるワードが飛び込んできた。
やられた。そんな組み合わせは考えたこともなかった。頭を鈍器でガツンとやられた気がした。
考えてみてほしい。一枚のお皿(リング)の上で麻婆豆腐と焼きそばがタッグを組んでいるのだ。
勢いでプロレスに例えたけどプロレスの事は全然知らない。知らないので飯で例え直すとこれはカレー+パスタと並ぶくらいの強さだ。ダブル主演だ。ダブル浅野レベル。
興味が湧いたので「マーボー焼きそば」をwikipediaで調べてみた。
マーボー焼きそば宮城県仙台市を中心とした地域のご当地焼きそばである。
ふーん。そんなB級グルメがあったとは知らなんだ。
ということで作ってみることにした。
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材料
麻婆豆腐の分量は陳健一氏のレシピを参考にした。これで2人分くらいか。
ネギ、豆腐、豚ひき肉に、ニンニク、ショウガ少し。
調味料は甜麵醬、豆板醤、豆鼓醤、花椒(ホワジャオ)、五香粉(ウーシャンフェン)、自家製のラー油。(→作り方)
写真には撮り忘れたけど上記に加えて粉唐辛子、創味シャンタン、醤油、塩、こしょう、片栗粉も使った。
豆腐は200gのを2つ、キッチンペーパーにくるんでザルに重ねて30分くらい水気を切ってから2cmの角切りにしておいたもの。ちなみに陳健一レシピでは塩茹でして水分を出すそう。湯を沸かすのが面倒だったのでザルで。
作る
ネギ1/3、ニンニク、ショウガそれぞれ1かけ分をみじん切りに。
甜麵醬大さじ1、豆板醤大さじ1、豆鼓醤小さじ1、赤唐辛子粉大さじ1を小さいボウルに出しておく。
創味シャンタン小さじ1を200ccの湯に溶かしてスープを作っておく。
ここまでが下ごしらえ。
麻婆豆腐を先に仕上げてしまおう。
フライパンにラー油をひいて、みじん切りにしたニンニク、ショウガを放り込んで火にかける。
油が温まったら、豚ひき肉を放り込む。
陳レシピでは100gだったが200g位ある。多い。まぁ気にせずいこう。
強火でガッと。
火が通ったら中火にしてボウルに入れた調味料類をガッと突っ込む。
混ぜ混ぜ。
スープ全投入。
豆腐と刻んだネギを投入し、酒、しょうゆをちょっとに塩、黒コショウをパラパラとふって味を調える。
最後に片栗粉でとろみを付け、ラー油、ミルで挽いた花椒、五香粉をバラっと振りかけて麻婆のあんが完成。
焼きそば用の麺をつくる
麺は何日か前に打って冷蔵庫保存してあった中華麺を使う。
麺は渋谷の富澤商店で買っておいた春よ恋とオーションを3:2位でブレンドして加水率38%、塩1%、粉末かん水1%で合わせたもの。今回粉末かんすいも富澤商店で見つけたやつを使った。富澤商店なんでも置いてある。富澤商店に住みたい。
東沢君を使い、2.5mm x 2.2mmの位の中太麺で仕上げた。
ここからは麻婆豆腐と並行作業。
まず麺を蒸す。
せいろを持ってないので圧力鍋を使う。圧力鍋のステンレスの蒸しカゴに麺を直接乗せると底にくっつくいてだいぶ持ってかれる。だから油を少量塗ってから麺をのせると付かない。これ豆な。
蓋をして12分1本勝負。
あなた、蒸されて少し茶色くなったかしら。
次にさっと茹でる。2分くらい。
ざるで湯を切ったら油をまぶし、
油をひいたフライパンで焼く。
中火でじっくり焼いて3回位ひっくりかえしてキツネ色に焼き色を付けて皿に盛る。
蒸して、茹でて、焼いてとめんどくさかった。疲れた。これでマズかったらダメージがでかい。
ちなみに焼きそばというと炒めてソースや醤油で味を付けたものを想像するが今回は麺に味はつけない。仙台マーボー焼きそばってのはそういうものらしいので。
炒めた麺に麻婆あんをかけてネギをのせて完成。
うむ。
脂っぽくて辛うまーい。
これはビールのやーつ。
おいしいものは脂肪と糖でできているなんて言うし、油で炒めた麺に甘辛い麻婆豆腐をのせてマズイわけがなかろう。
ただ、麻婆あんの水分が少し足りなかったかな。
もっとこう、ビチャッとさせたほうが麺との絡みはいいかも。
麺は蒸すと水分が抜けるせいかシワっとした触感と独自のコシが出る気がする。
焼いてところどころパリッとしているのがアクセントになっていい。
ビチャっとかシワっとかパリっとかっていう擬音語が続いたところで、味にも飽きたので追いラー油をして変化をつけて完食。
麻婆豆腐と焼きそばの相性はそんなに悪くはなかった。
うん。
悪くはないけど。
やっぱ麻婆豆腐には白飯だよな。
そう思った初夏の夜でした。
お粗末様でした。
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