牛頭馬頭

キッチンドランカーのほろ酔いレシピ帖

【レシピ】明太子あんかけ卵とじうどん

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一度は食っとかないと、と前から気になっていた某高級うどん店@六本木店に行った。

店内に入るとインカム&黒服をキメたスタッフーのオニーサンが来店客を華麗に席に誘導している。

さすがギロッポンの人気店。シャレオツ。平日の15:00前なんだけど客足が絶えない。


そんでメニューを見るとほとんどが1000円以上というセレブ向けな価格設定。

知ってはいたけどビビる・・・これうどんだぜ。

迷ったが人気No1という「明太子あんかけ卵とじうどん」を注文した。

 

しばらく待つと無駄にでかい鉢に入ったうどんが提供された。

フチ子を100人くらい並べられるんじゃないかっていう。

盛り付けがとても綺麗なビジュアル系うどんだ。

 

 ※ちなみに上の写真はそのお店のうどんではない。

本物はこんなかんじの黒い器に盛られて出てくる。

 

うどんの味はあんかけダシに柚子が香る優しい味で素直にうまかった。

京風うどんというのか湯葉が入ったりと今まで食べたことありそうでないタイプ。

 

ほかのメニューもうまそうだったしまた食いにいきたいと思うが懐事情も考えると頻繁には行けない。

なので今回はこのうどんを家で作ってみた。

さてどこまで近づけられるか。

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ピカ子鍋を作った話

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某TV番組で紹介されていてこれはおいしそうだな~と思いメモってたレシピ。

ググってみたらやっぱり皆さんも試されてるようで。

この冬流行る?話題沸騰の鍋とな。フムフム。

 

日頃から流行には乗らないと決めてはいるが・・・

うまそうだなー。食べてみたいなー。

ということで作ってみたら自分好みのドストライクな味だったのでご紹介。

 

ちなみにここに書いているレシピはだいぶ自分流にアレンジしちゃっているのでオリジナルのレシピを知りたい方は「ピカ子鍋」で検索してくださいませ。

(本家レシピにネギは入らない)

  

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【レシピ】ニトスキで作る手作りピザ&砂肝のアヒージョ

あけましておめでとうございます。
本年も煮たり焼いたりした記事をマイペースに更新していく所存ですのでどうぞよろしくお願いいたします。

ということで2016年一発目は「ニトスキ」のお話。
ニトスキってのはニトリで売っているスキレットという鋳鉄製の直径6インチの小さなフライパンで昨年はネット等で流行って在庫切れが続いていたらしい。

こいつで作った料理はインスタグラムにでもアップしたくなる、そんな素敵なオシャレアイテムだ。
こんな感じだ。実にシャレオツだ)
 
普段「流行りモノはなるべく避ける」をモットーとしている私だが実は以前からコイツが気になって仕方がなかった。
そして先日ふとチェックしたニトリの通販サイトの在庫ありの表示を見て勢いでポチっと注文してしまったのだ。しかも3枚。
 
1個約500円だし安いんだからいいじゃない。
冬のお賞与だってほとんど使ってないしいいじゃない。
料理のバリエーションが広がるしいいじゃない。
あとブログのネタにもなるし~。
そんな言い訳とともに。

そして年末休みに入ったある日、モノが届いた。
第一印象は結構小さい。広げた手のひらより小さい。
 6インチ=15cmという事は知っていたがこのサイズは使い道ないかもねーハハハ、とか一瞬思ってしまった。
 
いやいや、そんなはずはないさ。家族の人数分、3枚も注文したんだ。
きっと俺たち家族の素敵なニトスキライフが始まるはずさ。
気を取り直してまずはなんか作ってみよう。
 
この日妻は忘年会に出かけて晩飯は息子と二人だけだったので練習がてら使ってみた。
とりあえず目玉焼きを焼いてみたところいい感じ。
 
よし、次はスキレット料理の定番、手作りピザとアヒージョを作ろう。
ピザ窯はないが、ニトスキごと魚焼きグリルに突っ込めば焼ける。

【レシピ】豚と豆腐だけ!ガッツリ系モツ煮込み

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年の瀬が近づきぐっと寒くなってきた。
モツを食いたい季節だ。
煮込み系の話が多いこのブログだが懲りずにモツ煮を作る。子供のおかずにもいいし。

モツ煮込みといえば牛すじ煮込みの記事にも書いたが新秋津にあるもつ家という立ち呑み屋のもつ煮込が好きだ。

ここの煮込みは豚もつと大きな豆腐だけがゴロゴロ入ったタイプで上にネギがどっさり乗って出てくる。
味付けは濃いめな味噌ベース。

これが350円でお椀いっぱいに盛られて出てくるから煮込み好きにはたまらない。

そして秋津といえば武蔵野線、別名ギャンブルラインが通る。
競馬で負けたおっさんも帰り道小銭で腹を満たせるコスパが良い一杯。

 

今回はそんなシンプルなモツ煮込みをどっさり作ってガッツリ腹いっぱい食べたい。
しかも何かと散財しがちな年末ということで低価格で作りたい。
なのでお手本のもつ家のモツ煮のように具は豚と豆腐、薬味のネギのみ。大根などの野菜やこんにゃくは入れない。
調味料にはオイスターソースとウェイパーを使って力強いうま味を得る。

そして一晩冷まして味をしみ込ませたいので食べる前の日の晩から仕込む。

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【レシピ】あったか肉うどん

スーパーの割引で安くなってた細切れ牛肉をゲッツしたので肉うどんを作る。

今回は先日買った製麺機をつかってうどんをうつ。

もちろん市販のうどんでもオーケー。

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【レシピ】トンポーローと角煮まんじゅう

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すっかり寒くなった。
休みの日には肉でもコトコトと煮込みたい季節だ。
ということで豚の角煮をつくろう。トンポーローを。


トンポーローは甘辛い味付けで酒のつまみや飯のおかずとしてもイケてる一品だが、肉を煮込んでる間はヒマだし手間ついでに角煮まんじゅうも一緒に作ってみよう。


「卓袱(しっぽく)料理」という料亭などで提供される長崎発祥の伝統的なフルコースがある。このメニューの一つだったトンポーローを気軽に食べてもらえるようにと考案され中華まんじゅう生地に挟んで売られ出したのがこの角煮まんじゅうらしい。

 

時々長崎出身のお義母さんが取り寄せて送ってくれる角煮まんじゅうはいい具合にトロっと仕上がったトンポーローが甘い蒸しパン生地につつまれていて絶品だった。


あ、先に書いておくとこのレシピは完成まで3日かかる。

夕方に作り始めてもその日の晩飯に間に合わないのでご注意を!

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孫の代まで使へるヴィンテージ製麺機を手に入れた話

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昨年、念願のパスタマシン(こんなの)を購入してからというもの、暇さえあればラーメンをメインにたまにソーキそば、やきそば、パスタなどいろいろな麺を自作してきた。

家族からは「市販の麺の方がうまいね」などとも言われへこんだりしたが、徐々にコツをつかんできて、イメージに近い麺を打てるようにもなりだんだんと楽しくなってきていた。

そんな素敵な製麺ライフを送っていたある日、パスタマシンが突然壊れた。

「切刃」という麺を切るパーツを回す歯車がかみ合わなくなりハンドルが回らなくなってしまったのだ。

ネットで調べるとパスタマシンが壊れる定番パターンのようでこうなるともうお陀仏らしい。

 

しかたがないので家にある普通の三徳包丁でラーメンの麺切りにチャレンジしてみたが・・・

 

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三徳くんでは長さが足りず柳葉くんも出動させてこの極太具合。

もううどんかと。

これはこれで手作り感があって、おいしいのだけど切った麺同士がくっついたりそれをほぐしたりと時間がかかりやたらと面倒くさい・・・うーむ。

 

安西先生、新しい製麺機がほしいです。 

 

ということで、酒が入って機嫌がいい時の安西嫁に相談すると1万円以内なら新しいの買っていいよーとのこと。


よし!それなら今度はパスタマシンではなく、ちょっとやそっとで壊れない「鋳物製麺機」を探そう。

 

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ヤフオクで製麺機探し

「鋳物製麺機」とは自作ラーメンマニアなどから密かな人気を呼んでいる(と思われる)鋳鉄で作られた頑丈な家庭用製麺機。

なかでも「小野式製麺機」こんなの)は人気がある。

しかし残念なことにこのタイプの製麺機は現在は製造されていない。

手に入れられるのは昭和期頃に生産された中古品。いわばビンテージ製麺機だ。

レプリカの新品も販売されてはいるようだが4~5万円ほどするらしい。

超高いんですけどー。

 

じゃあ中古はお幾ら位かしら、とヤフオクを探すと使用感が少ないもので落札価格が1万円~が相場。

なんとか1万円以内で整備すれば使えそうなのがないかな、と探したがなかなか手頃な出物には巡り合えない。

 

そんなお昼休みはヤフオクウォッチングなある日、

 

「東沢式製麺機

 

という見慣れない型の製麺機を発見した。

 

出品者が撮った写真を見ると緑色に塗装されたボディに丈夫そうなギア。

小野式製麺機と同じような鋳物(鋳鉄)製麺機だ。

台座から延びる脚部には見慣れない字体で「東沢式」と刻印されている。

出品価格は保存状態と見比べても小野式の相場に比べて安い。

競らなければ1万円以内で落とせそう。

 

少し悩んだが使っている人もいなそうだしコレはコレで面白い、人柱だーと「入札」をポチっと。

すると他に誰も入札しなかったためそのまま落札してしまった。拍子抜けである。

実はヤフオクでモノを買うのは人生で2回目だったこともあり、これは地雷踏んだかな?と不安になりながらも入金。

 

果たしてこいつで麺を作ることができるのか―

前置きが長くなったが届いてから整備するまでの話を書いてみたい。

 

そして東沢くんが届いた

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入金して2日後、大きな段ボールに納められた新たな相棒、東沢君が届いた。

段ボールから東沢君を取り出し持ち上げてみるとめちゃくちゃ重い。7Kgもある。

壊れたパタマシンは3Kgくらいだったから比較にならないくらい大きくどっしりしている。

外見をざっと見てみると部分的に錆ついてはいるがまずまず想定内の状態だ。

麺を延ばすロールや切り刃、ギヤなどの金具は比較的キレイで一安心。

 

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台座に貼られたプレートには

 

「孫の代まで使へる農機具の店 柳田農蚕機商會」

 

とある。

旧仮名遣いと電話番号の桁数に時代を感じる。ノスタルジック。

 

出品者のコメントによるとこの製麺機は昭和中期頃に製造されたモノらしい。

昭和30年頃に製造されたとすると60年前か。

最初は誰が買ったのかわからないけど、自分はもう孫の世代だ。たぶん。

しっかり整備して使わせてもらいますよ。どこかのおじいさんかおばあさん。

 

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各パーツを見てみると基本的な機構は小野式とほぼ同じっぽい。

でもハンドルからの動力を伝えて圧延ロールを回すメインギヤは写真で見るよりはやや小ぶりかな。

持ってはいないので比較はできないがギア周りは小野式の旧型というのに似ているかもしれない。

ハンドルを回してみると各ギヤはスムーズに回る。
ためしに切刃に紙切れを通したらシュッとキレイに切れた。刃はまったく問題なく使えそうだ。

 

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古い製麺機は無駄のないシンプルで飾り気のない無骨なデザインのものが多いが東沢式は脚部に遊び心があり、どことなく古い手回しかき氷機のような涼し気な雰囲気が漂う。

ボディに大きな損傷はないが、塗装された緑色が妙に鮮やかすぎる。作られた年代を考えると後年塗装されたものと思われる。

 

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最初に小麦粉の固まりを入れる箇所を囲うホッパーという部品。

これもあとから塗装されたようでポスカの銀色のようなラメっぽい色で、写真ではわかりにくいがよく見ると安っぽい。

まぁ細かい部分は気にせずこれはこのまま使用しよう。

 

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ホッパーを外すとローラーの両脇に生地が溢れ出ないようにするためのストッパー役の木製のパーツが据え付けられている。

しかし経年劣化のせいか部分的に黒ずんで朽ちている。

これは自分で新しく拵え直すしかなさそう。

 

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下側から除くとローラーの下についている延ばした生地をこそげ落とすための金属プレートがついているが・・・

 

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外してみると錆びて絶望的にボロボロな状態・・・

しかし生地に触れるパーツだからなんとかキレイにしたい。

 

整備する

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とりあえず錆や汚れを落とすために分解する。

あとで組み立て直すときに困らないように、「ふむふむ、あぁこうなっているのかー」と一人つぶやきながらデジカメでパシャパシャ写真を撮って、facebookにアップしてたら翌朝嫁様から「気持ち悪かったです」というコメントをもらった。

 

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とにかくまずは金属パーツの錆や汚れを落さねば。

ネットで調べると古いバイクを整備するとき錆を落とすの最終兵器としてサンポールがよく使われるらしい。製麺機の掃除でも使用するチャレンジャーがいるらしいが、とりあえず「クエン酸」でも落ちるらしいので試してみる。サンポールはなんか怖いし。

 

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100円ショップで買ったクエン酸をバケツに入れたお湯に溶かし分解した金属パーツを突っ込む。
2時間ばかりして錆が反応し水の色が赤くにごっている。取り出すとだいたい錆は落ちている。

しかしこのままだと酸性を帯びて錆びやすいらしいので家にあった料理用の重層を溶かし入れアルカリ性で中和しすすぐ。写真はないが重層を入れた瞬間、ボワっと泡が立ち科学実験みたいでおもしろかった。

 

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サビが全然落ちなかったパーツはもっかいやり直し。

濃いめのクエン酸水溶液にもう一晩つけた後、歯ブラシと紙ヤスリでこすったらなんとか錆は落ちた。

この後各金属パーツはドライヤーでよく乾かした。

 

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木製パーツはホームセンターで木っ端を安く買ってきて糸鋸で切り抜く。(黒いのがオリジナルで白いのが自分で切ったもの)

何度も失敗してようやくギリギリ及第点レベルのものが切り抜けたので、紙ヤスリ、彫刻刀を駆使し細かい溝など入れオリジナルに近い形に加工した。

彫刻刀を握るのは小学生の時以来だったので指を切って流血したりとこの作業が一番面倒でしんどかった。

 

製麺までの道は遠い・・・

 

もしこのブログエントリーを読んで中古の製麺機を買おうと思った方がいれば、私は声を大にして忠告したい。

 

多少出費がかさんでもキレイで状態が良い製麺機を探すことをオススメします!

 

ということでなんとか2日かけて全工程が終わったのでパーツを組み直す。

 

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シャリバナーレという食品加工機械用の潤滑油を各パーツにさして一丁上がり。

 

試し打ちをする

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ようやくここまで来たか・・・

33%位の加水率で適当に水回しした小麦粉をこねて生地を作り軽くまとめてセット。

 

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ハンドルをぐるぐるまわしローラーで麺を伸ばし「圧延」する。

この作業はパーツの隙間などに残っている錆やヨゴレの掃除を兼ねているので生地がところどころ黒くなる。

 

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パスタマシンだとギシギシいい出す生地の硬さだが、さすがの鋳物製麺機、東沢君は音もたてず力強いグイグイ延していく。

麺生地を重ねて延ばす「複合圧延」をしても余裕で巻き取っていく。

 

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夢中になって写真撮るのを忘れていたが、麺切り刃に通すとこの通り。

なんともなめらかで綺麗な麺ができた。

我が製麺機の動作に問題なし!これまでの不安と苦労が吹き飛んだ。

 

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もう一回まとめて延して今度は厚さ1mmの麺にしてみたり。

 

まだまだ全然現役じゃないですか、東沢パイセン!

ちゃんとメンテして使えば孫の代といわず曾孫の代までいけるんじゃないか?

これから大事に使いたい。

 

 

ちなみにこの「東沢式製麺機」をネットで検索し情報を探してみたが全くといっていいほど情報が出てこなかった。

唯一、オークションで見つけてから情報を探しているときに購入した「趣味の製麺」3号にグラビア写真(笑)が載っていたのだがここにも東沢君の出自に関する詳しい情報は見つからなかった。

(ちなみに「趣味の製麺」はデイリーポータルZの記者さんが刊行している同人誌で自家製麺好きにはとてもオススメです。自家製麺についてはかなり参考にさせてもらいました)

 

というか東沢式製麺機ってどんだけの台数売れたんだろう。まぁ少なそうだけど。
ギターメーカーで例えるならメジャーな小野式製麺機がギブソンとかフェンダークラスなのに対してこいつはそれをコピーしたヤマハとエピフォンとかそういう感じなんだろうか。もしくテスコとかビザール的なそんな感じか、違うかー。

今も使っている家庭はあるのかな。

 

誰か使っている人や詳しい人がいたら教えて欲しい。

 

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今週のお題

 

【レシピ】こってり味噌味の牛すじ煮込み

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酒好きなら誰でも一度は居酒屋で頼んだことがあるだろう「煮込み」。
自分はメニューに見つけたらかなりの確率で注文してしまう。

 

お店によって味付けがしょうゆだったり味噌だったり、入っている具もモツやスジ肉、こんにゃく、大根、豆腐などなど・・・少しずつ違いがあってたのしい。

最近行った店では新秋津の「もつ屋」という立ち飲み屋のもつ煮込みがパンチがきいててよかった。濃厚な味噌味の煮汁にこってりモツとデッカい豆腐がつかっていてインパクトがあった。

 

自分の実家の食卓には「どて煮」という愛知県の煮込み料理が時々登場した。
(父親が愛知県出身だからだが、味噌おでん、きしめんなども度々献立に上がった)

「どて煮」はすじ肉をメインにこんにゃくや大根、ごぼうなどの野菜、時にはゆでたまごなどを煮込んで八丁味噌で仕上げたもの。

やわらかくプルプルに煮込まれた牛すじと具材に濃厚な味噌味が染みんで、酒のつまみによし、おかずにもよしの一品になる。

酒を飲めなかった子供の頃でも「ご飯に合うおかず」としてうちのおかずランキングでは上位に位置していた。

子供にとっては地味な料理に見えるが白いごはんにコイツ乗っけてかきこめばバッチコイウンマー!となること間違いなし。

 

母は父方祖母にこのレシピを伝授してもらったそうだ。

その祖母や母が作ったどて煮は八丁味噌で味付けされた本格派仕様。

 

でもね、

八丁味噌ってなかなか関東の近所のスーパーではなかなか見かけないのだよ。

てかこないだ見つけたんだけど高級なのしかなくて他の味噌に比べて値段も高いのだよ。

 

というわけで自分が作る時は邪道だが赤だし味噌や合わせ味噌を使うことが多い。 

祖母に「そんなとろくっさい事しとったらかんわー」と怒れそうだけど、これはこれでマイルドな味に仕上がりうまいですよ。おばあちゃん。

いうなれば「どて煮インスパイア系牛すじ煮込み」か「関東風どて煮」か。

 

まあ呼び方はおいといて作り方をご紹介。

 

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大山軍鶏ガラだけで醤油ラーメンを作って痛感したこと

f:id:K8A:20150917002742j:plain あっさり醤油ラーメンというか鶏ガラオンリースープのラーメン作ってみたい、と思って土曜日に川崎の市場で大山軍鶏といういい感じのガラをゲットし鶏ガラだけでスープを炊いてみた。 ガラ1羽で300円という高級なやつです。こいつを2羽で1リットルのスープをとってやろうと。

におい消しにショウガ、ニンニク、ネギの青い部う分だけちょい足し、これはさぞうまいだろう、とワクワクしつつ弱火で4時間。できたのは黄金の清湯スープ。 仕上げはスーパーで半額だった阿波尾鶏でとった鶏油と鶏チャーシュー&鶏つくね、味玉スペシャル。麺は加水率高めのちぢれ麺。

仕上がったラーメンを一口すすると、、、軍鶏の力強さを感じるスープは悪くはない。 が、プロのラーメンに比べると、、、「ラーメン」としては出汁がどうも弱い。 麺すすった嫁も「うーん」とかしか言わねえし。子供いっぱい残すし。 魚介までとはいわないが豚骨か昆布を足すとイノシン酸とかそういう相乗効果で美味しくなるのだろうな。 やっぱりねえ、プロのラーメン屋さんのラーメンはすげえんだな、とひしひしと感じてしまうのです。

つらつら書いたが何が言いたいかって、結局のところ、ラーメンは科学なんだ。まだまだ研究に研究を重ねねばなりませぬ。 そうです化学調味料マンセーです。

そしてわかったけどおれが好きなラーメンは横浜家系なんだ。 家系が最強のラーメンなんだぜ。 (2015年5月)

 

【レシピ】スペアリブで作るソーキそば

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ある日、facebookのタイムラインでソーキそばの写真が流れてきた。

20年近く前、修学旅行先の沖縄ですすったソーキそばの味を思い出し、無性に食べたくなった。

 

我慢できずにその日の昼食で職場の近くにある沖縄そばを出す店に入る。

残念ながらソーキそばはなかったので沖縄そばを注文。

 

スープを一口するると・・・じんわりうまい。

豚、かつお、こんぶの三位一体感は、沖縄で食べたあの味だ。

独自のやわらかい麺もこれはこれでいい。

 

食べながら、これ家で作れないかなと思い、あとでネットでレシピを調べてみたところ、沖縄そばは意外に簡単に手に入る材料で作れそうということがわかった。

 

さっそく週末、材料を揃えて作ってみたところ、1回目にして結構それっぽいものが作れた。(このブログトップの写真がそれ)

自分は趣味でラーメンを作るのだが、沖縄そばは下手なラーメンよりもシンプルで作りやすく、しかもおいしい。

 

なんだかハマッてしまい今年の夏だけで3回も作ってしまった。

いろいろアレンジした結果、最終的にベストだと思ったレシピを備忘録代わりにまとめてみる。

※分量は4~5人前。

 

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(1)スープを作る

A:豚スープ

  • スペアリブ 800g~1kg
  • ショウガ5mmスライス3~4枚
  • ねぎの青い部分

スペアリブは一度煮こぼし、ごみを取り除いてから水2リットル入れて茹で始める。

沸騰後弱火にして2時間弱、コトコトと煮込む。

その後スペアリブは取り出し(2)の工程で味付けソーキにする。

スープはいったん冷蔵庫で冷やしたあと浮いて固まった脂はとりのぞいておく。

脂をきれいに取り除いた方がスープがあっさりして沖縄そばっぽい。

B:和出汁

水出しします。

  • 水1リットル
  • 昆布 10cm各3枚
  • にぼし 10匹

を適当な容器に入れて冷蔵後で一晩放っておく。

スープの仕上げと味付け

A豚スープ、B和出汁を1:1でだいたい1リットルずつあわせて鍋にいれ、水だしで使用した昆布も入れて沸騰させる。(煮干しは煮るとややエグくなるので煮る前に取り出すしておくとよい)

こんぶは沸騰直前に取り出す。

沸騰したらかつおをふたつかみ入れ、弱火で20分じっくり煮てから漉す。

かつお節から残り汁もしっかりしぼり出す。

再び鍋に入れ、火を入れ、味付けは砂糖大さじ1くらい、みりん少しとを少しずつ味見しながら加える。

ラーメンのスープより気持ち薄いくらいの塩味に仕上げ、火を止める

最後に醤油も少しだけ、香りづけ程度にたらす。

 

※材料に豚骨や鶏ガラを加えてみたりカツオや煮干しの分量を増やしたりとアレンジしたが結局ごちゃごちゃと足さないほうがさっぱりしてうまい気がする。
シンプル・イズ・ベスト。

※こいくち醤油の代わりに白醤油を使ってみても一味違った風味になっておいしい。
やってないけど醤油でなくてソーキの煮汁タレをいれてもいいかもしれない。

(2)ソーキを作る

本場では「軟ソーキ」という軟骨付きのスペアリブを使う店が多いらしいのだが近所のスーパーにおいてないのでふつうの豚スペアリブを使う。

スープ取るついでゆでたスペアリブを鍋に入れる。
ここに(1)で作ったAの豚スープ、酒、みりん、砂糖、しょうゆ、オイスターソース

を混ぜたタレを加えひたひたになるくらいにする

落し蓋代わりにキッチンぺーパーをかぶせ1時間半~2時間弱火でやわらかくなるまで煮た後と冷まして味をしみこませる。

分量は適当。タレ塩分はなめてみて少ししょっぱいかな程度にしておく。

(3)麺をうつ

パスタマシンで卵入り中華麺と同じ要領で打ち太麺に仕上げる。

※自作麺を用意できない場合は太めの中華麺もしくはきしめん代用できるかも?

  • 強力粉600g
  • 水と全たまご1個 210ml(加水率35%)
  • 粉かんすい6g
  • 塩6g

中華麺の容量で麺帯にする。
厚さはパスタマシーンの一番薄い設定にする(1mmくらい?)

麺帯ができたら一晩、麺切り後半日ほど寝かせて切る

麺幅は6.5mm(インぺリアパスタマシーンだと「フィットチーネ」の切刃)

 ※麺幅は本当は3㎜か4mm位がいいと思うけど切刃がないので仕方なく6.5mmにしてます。

 

 

(4)仕上げ

先に麺をゆでておくのがポイント。

ゆで時間は1分半。(上記の麺)

茹で上げたらざるにあげて湯を切り、サラダ油をまぶして自然冷却しておく。
(扇風機の前に置いておくとよいかも)

 

さました麺1人分をどんぶりに入れてセットしておく。

小鍋で熱々に温めたスープをどんぶりに注いで麺をすこし泳がせる。

最後に具に青ネギ、みじん切りの紅ショウガ、と味付けしたソーキをお好みでのせる。

 

完成。

 

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卓上にコーレグース。こいつを少し入れると・・・
辛うまい!テーテッテレー。

 

 

ソーキは多めに出来るので単品のおかずとしてもグー。

ネギとカラシをのせ出し汁を少しかけて食べると最高のおつまみにもなります。

 

最後に。

これは本場の沖縄そばを20年前にたった1度しかたべたことがないおっさんがネットで調べた情報から見よう見まねで作ってアレンジしたレシピです。

うちなんちゅの方が見たら「違うそうじゃない」というツッコミを入れたくなるかもしれませんが暖かい目でスルーしてください。

もしくはこうするともっとうまくなる、などアドバイスあればコメントいただけるとうれしいです。

 

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